*春の戦隊祭*ブルーの巻
DAYS > 日吉若 / 05.03.14 Mon 00:00
氷帝中。昼休みの交友棟にて。
「…なにきょろきょろしてるんですか、十環先輩」
「うわ、びっくりしたー」
「驚いたのはこっちです。普段こっちまで来ないでしょう」
「ああ…そうそう。はい、日吉!」
「……クッキー、ですか」
「うん、そう。昨日ちょっと作りすぎちゃって。チョコレートじゃなくてココアだし、あんまり甘くしなかったから、日吉も食べられると思うんだけど…もうお腹いっぱいかな?」
「別に、一個くらい入りますよ。…頂きます」
「召し上がれー」
(もぐもぐ)
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした。…どっかな?甘すぎた?」
「いえ、大丈夫です。ちょっとしっとりしてますね、これ」
「うん。前に日吉、ぬれせんべいが好きって言ってたからね。しっとりさせてみました」
「…そうですか」
「そうですよ。お気に召して頂けたようで何よりです」
「先輩、これ………」
「ん?なに?」
「………いえ。…ただ、これ、西条先輩や桐生先輩には苦い部類に入るんじゃないですか」
「大丈夫ー女の子にはメイプルクッキー作ってきたからね。(ごそごそ)…ほら!」
「…先輩…」
「あははは!日吉眉間にシワ寄ってる!匂いもダメなんだ!」
「笑ってないで、早くしまって下さいソレ」
「うんうん、ごめんごめん…!(かわいいなあ…)」
「先輩、笑いすぎです」
「ごめーん」
「もういいです…」
『先輩、これ、俺のために作ってきてくれたんですか?』
聞きたいことは、やっぱり今日も聞けないまま。
---
日吉が吹っ切れるのはいつの日か。
「…なにきょろきょろしてるんですか、十環先輩」
「うわ、びっくりしたー」
「驚いたのはこっちです。普段こっちまで来ないでしょう」
「ああ…そうそう。はい、日吉!」
「……クッキー、ですか」
「うん、そう。昨日ちょっと作りすぎちゃって。チョコレートじゃなくてココアだし、あんまり甘くしなかったから、日吉も食べられると思うんだけど…もうお腹いっぱいかな?」
「別に、一個くらい入りますよ。…頂きます」
「召し上がれー」
(もぐもぐ)
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした。…どっかな?甘すぎた?」
「いえ、大丈夫です。ちょっとしっとりしてますね、これ」
「うん。前に日吉、ぬれせんべいが好きって言ってたからね。しっとりさせてみました」
「…そうですか」
「そうですよ。お気に召して頂けたようで何よりです」
「先輩、これ………」
「ん?なに?」
「………いえ。…ただ、これ、西条先輩や桐生先輩には苦い部類に入るんじゃないですか」
「大丈夫ー女の子にはメイプルクッキー作ってきたからね。(ごそごそ)…ほら!」
「…先輩…」
「あははは!日吉眉間にシワ寄ってる!匂いもダメなんだ!」
「笑ってないで、早くしまって下さいソレ」
「うんうん、ごめんごめん…!(かわいいなあ…)」
「先輩、笑いすぎです」
「ごめーん」
「もういいです…」
『先輩、これ、俺のために作ってきてくれたんですか?』
聞きたいことは、やっぱり今日も聞けないまま。
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日吉が吹っ切れるのはいつの日か。
comments (3) | -
comments
日吉のためならクッキーどころかケーキでも何でも作っちゃうよ!(笑)
やだもう反則だよレッド!ねぇ!