頑張れ僕らの庭球戦隊

練習後。
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「以上だ。
　―――それから、女子。
　昨夜通学路に痴漢が出たそうだ。犯人はまだ捕まっていない。危険だから一人では帰るな―――と、監督からの伝言だ」
「えー、じゃあ可愛い男子も気をつけないと」
「アァ？」
「最近は色んな人が居ますから」
「…まぁいい。
　以上、解散！」

『っしたー！』


　*　*　*


「（一人で帰るなってゆってもなー）」
「あ、（日吉！目が合っ…）」
「…」（ふいっ）
「………（逸らされた…）」（しょんぼり）
「おい」
「え？」
「おい、十環」
「あ、宍戸」
「お前どうする？」
「何が？」
「だから、…帰り。
　近いし、つーか隣だし。一緒に帰るか？」
「っあー……」

「（確かにそれが一番手っ取り早いかぁ）」
「（…でも）」

「―――ごめん、やることあるし。いいよ。
　ありがとうね」
「そうか」


　*　*　*


「―――日吉！」
「…はい？」
「あ、あのね！
　駅…の本屋にさ、寄り道しようと思うんだけど…
　一緒に、行かない…？」
「―――」
「（怖い…！）（なんか分かんないけど怖い！）」
「…随分とコースを外れた寄り道ですね。
　鳳のサーブだってそんなには外れませんよ」
「（バレバレかよ…！）
　や、嫌ならいいんだけど」
「―――着替えてきます。
　丁度、俺も欲しい本がありますんで」
「…！
　ありがとう日吉！
　じゃあ私も着替えてくるから！」

（いまりさん退場）


「（…本当に）」

「（どうかしている、な）」



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日吉に華を持たせてあげないといけない気になったの。
レッドとイエロは言わずもがなだと思うので略。